余命宣告からの免疫療法

冒頭から明け透けにお話ししますが、下記のグラフは進行がんの生存曲線です。
つまり治療開始時に100人存命だったのが、日を追ってお亡くなりになり、存命者が少なくなる事を意味しています。

抗がん剤などでは、年数が経つにつれて生存曲線は下がっていきます。
その点、免疫チェックポイント阻害薬(抗PD1抗体、抗CTLA-4抗体)投与では、投与年数が経っても生存曲線が下がってきません。
つまり、進行がんでも、投与9ヶ月を目処に死亡率が激減するわけです。*

それが 下がらない生存曲線 です。

がん細胞を直接攻撃する抗がん剤などでは薬に対する抵抗性ができてしまいますが、
免疫系に働きかける免疫チェックポイント阻害薬(抗PD1抗体、抗CTLA-4抗体)ではそのようなことも考えにくいといえます。

*ガンの種類や進行度により一概に言えない部分も多いので、詳しくはガン治療医にご相談ください。

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出典:悪性黒色腫を対象とした海外臨床第3相試験 Robert C et al:N Engl J Med 2015;372:320-330 (CA209066試験)

~がん治療に対する想い~ 伊沢博美 医師(医学博士)

opdivo当院は、がん治療薬「免疫チェックポイント阻害薬」と幹細胞治療を用いた治療をお受け頂くことが出来る、がん治療科です。
当院では現在、国内外を問わず広く認識され、患者様からの要望の大変多い、免疫チェックポイント阻害剤抗PD-1抗体と、抗CTLA-4抗体を併用した治療法をご提供しております。
ヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体である、免疫チェックポイント阻害剤、抗PD-1抗体は、2014年7月に根治切除不能な悪性黒色腫を対象として本邦にて承認がされた治療薬です。 この新しい治療薬の出現により従来型の免疫療法では難しかった「下がらない生存曲線」を実現することが出来るようになりました。
当院ではさらにもう一つの免疫チェックポイント阻害剤として知られる抗CTLA-4抗体を併用することでさらなる効果を期待できます。
また、もう一つの、がん治療の問題点として、患者様自身のお体が繰り返し続ける治療に耐えうることが出来ないこと、すなわち「体力低下」が大きな側面でした。
どんなに良い治療法であっても継続することが出来なければ病状は進行してしまいます。
また、治療効果が出てくるまでに体力を維持ないし増進しなければなりません。
当院の他院とは異なる大きな特色として、まず幹細胞治療をお受け頂くことをお勧めしております。この方法を取ることで、ご病気で弱ったお体をベストな状態に改善し、がんと抵抗する体作りを行いながら、治療をお受けいただくことが出来ます。
当院の幹細胞治療チームは慶應義塾大学医学部出身のメンバーで構成され、幹細胞治療に詳しい松岡医師と、細胞培養30年のベテラン学者の団先生が協力して、安全に効果の高い治療を提供します。
日本では、実施施設・再生治療は再生医療法に基づいた、厳しい認可がありますが、当院では間葉系幹細胞の治療に必要な全てを受理されています。
当院では、がん治療専門医師と幹細胞専門医師、細胞培養学者の総力を併せて、患者様にとって最善で最新の治療をなるべくお体へのご負担の少ない形で、ご提案させて頂きます。
ご来院をお待ちしております。

免疫チェックポイント阻害剤+幹細胞併用療法


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通常、免疫細胞はがん細胞をみつけると攻撃し、
がん細胞を潰してくれます。

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しかし、がん細胞の勢力が強くなると、
がん細胞は免疫細胞に「談合」を持ちかけ
攻撃が出来ない状態にします。
その結果、がん細胞はますます増殖してしまうのです。


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この「談合」を阻止するのが、
免疫チェックポイント阻害薬(抗PD-1抗体、抗CTLA-4抗体)なのです。


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免疫チェックポイント阻害薬で談合がなくなると
純粋な「免疫細胞 vs がん細胞」の戦いになるので、
免疫系幹細胞を移植しておくことで、「免疫細胞側」が優勢になります。


これが当院の「免疫チェックポイント阻害剤+幹細胞併用療法」の概要です。
がん、特に進行がんの治療の場合、まずはがん細胞の増殖を止めることが重要です。
がん細胞が免疫細胞の攻撃を受ける通常の状態に戻し、がん細胞を更に撃退して行く為に、 免疫細胞の攻撃力をあげる幹細胞投与を行います。